なんとなく

彼女は〃なんとなく“ということのない人なんじゃないかと思う。話を聞いていると、一つ一つの行動にちゃんと理由があるのだ。大学入学で故郷の広島から上京したのも、国際関係学を学ぼうというハツキリした意志があったから。大学案内を見て、検討の末、茨城にある国立の大学に入った。国立で学費が安いこともあるが、カリキュラムを見ると、自分が好きなデザインや美術関係も学べるということがわかったからだという。「小さいときから英語を習ってて、世界の中の自分みたいな意識は自然とあったから、もともと通訳とか貿易ビジネスとかインターナショナルな仕事がしたいなってずっと思ってたんです。高校時代、ちょうど湾岸戦争が勃発したり、東西ドイツが揺れてるころだったので、そういうのを見て、なんで戦争が起きてしまうんだろう、なんで人口爆発が起きてしまうんだろうって考えたりして……。高校生の未熟な考えなんですけど、日本の大学で国際関係学を勉強して、大学院はアメリカやアジア、ヨーロッパっていうように、いろんな国の大学院をまわって、向こうの大学院の人とネットワークが作れたらいいなって思った。そういう人たちがもっと成長して、政治に触れるレベルになれば、利害関係とは別なところで世界政治とかも変わるんじゃないかなって……。理解し合えてない部分があるから、アメリカとイスラムも戦争することになっちゃったんじゃないかって、当時はそんなことを考えてたんです」けれども、大学で学ぶのは学問であって、実際の世界の流れはつかみにくかった。「入ってみてすぐに、私は学問よりビジネスのほうに興味があったんだなってわかったんです。それで大学院には行かずにビジネスの場に身を置こうと思って……。もともと国際関係を勉強してる人たちは、何かしらのチャネルを使って海外に行って、そこで仕事するのが王道なんですね。私もそういう形で会社を利用して海外に出て行こうと思った。エリート志向もあったし、商社か石油関係の会社に入ろうと思ってたんです」


出典:結婚相談所 選び方

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