結婚の定義

「会社に入ってから、二十五歳で結婚したいって思ってたんです。節目だから……。会社やめてるか、結婚するか、海外に行くか、その三チョィスを考えてた」鈴木稔子さんは、マーケティングの会社に入って三年目。まさに今、そのときを迎えている。「三年いれば果たしてその会社で自分がやりたいことがあるかどうかわかるじゃないですか。やめるのか続けるのか決める時期だなと思ったんです。もともとインターナショナルなビジネスに興味があって海外で仕事をしたいと思ってたんで、行くならそろそろ決断したほうがいいだろうし……」三年働いてみて、これから仕事の方向性を考えるのはよくわかる。けれど、なんでそこに結婚が入ってくるのか。「もともとパートナーといっしょに人生設計したいってのが、私の結婚の定義なんです。だから、もしパートナーに巡り会えるなら、早く巡り会って二十代後半とか三十代の計画を立てたいなって……」鈴木さんと初めて会ったのは土曜日昼下がりの原宿だった。短い黒のスウェードのジャンパーに黒のパンツ。短い髪に黒いサングラスがよく似合う。「なんでサングラスをしてるの?」人で溢(あふ) れかえる明治通りを歩きながらそう聞くと、休みの日は違う自分になりたいから、いつも目に入る視界との間にクッションを置いているのだという。なるほど、おもしろい発想である。夫婦間で問題が出たとき、複雑であればあるほど解決に時間が掛かります。そうならない為にも、


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