結婚以外の制度

もともと私は結婚って形をとるにしても、社会と離れることはないと思う。社会と関わってることがある限り、たとえばダンナの関係の人とどこかでつながったりもするだろうし、自分の分野だけじゃなく、もっと広がりのある分野の中で、ダンナの仕事も自分の仕事もとらえたいし、刺激や協力もし合いたい」刺激を与え合うのも協力し合うのも、別に恋人同士だってできるはずだ。が、鈴木さんは、「恋人には人の人生を変えてしまうほどの権利はない」という。「結婚するっていうのはパートナーになることだから、人生全部に触れる権利があるんだと思う。恋人とだって刺激を与え合うことはあるだろうけど、そこまで真剣に言っていいのかっていうとそうもいかない。恋人と結婚相手では影響や刺激の深さが違う。女は男で変わるっていうけど、男の人だってだれをパートナーにしていっしょに生きていくかで人生変わってしまうはずだと私は思うんです。それに、結婚っていう形をとることで二人の周囲の広がりが違ってくる。ただのステディーじゃなく、家庭を築いてるってことで、外国でいえば社交の場に出るとか、広がりが出るでしょう」共同体の中の最小の単位である家庭を作るには、結婚以外の制度は今のところないのだ。「年とってきたら特に一人じゃ生きていけないと思うし、お互いがお互いの生き方や価値観をわかりあってたほうがかばいやすいと思う。もちろん個人は個人だけど……。けつこうこういう考え方の人、私の周りには多いですよ」逆に言えば、そういった感性や生き方を共有できるパートナーとともに人生を生きていくことが、彼女にとっての結婚なのだ。「私は結婚がゴールだとは思ってないんです。結婚はむしろスタート地点で、そこから二人の人生が始まる。たとえば、女性として一番熟女だし、いい時期である三十代全部を、ずっと家にこもって、髪振り乱して、子育てだけに使っちゃって、四十代になって〃あなたのせいよ〃っていうのは、意識的に女性のほうが悪いと思う。どうしてそうなるかっていったら、安易に結婚してラクになって、何もしないでご飯食べられてラッキーみたいな形を自ら望んだからでしょう。やっぱり私は、家庭以外に自分としての核になる部分は持ち続けてたい。そうすれば、家庭にどっぷりつからなくたって、夫婦で子育てだってできるだろうし……。自分の能力をダンナだけに全部ささげちゃったら、能力が発展しないじゃないですか。それで離婚したいけど経済力がないから別れられないっていう人も多いですよね。それなのにダンナは経済力がついてるから若い女のほうに行って家庭内別居になる。経済力って大きいですよ。

参考:安心 出会系
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